2010年5月。一色クリニックで初診を受けました。
検査を受けましたが、静かだったのであまり症状はあらわれませんでした。
でも、かすかに出た症状を聞いて先生は
軽度だけれど痙攣性発生障害で間違いないでしょうと言われました。
そこから、いろいろとこの病気の説明を聞きました。
私の場合、軽度だけれど発症してから期間が経っているので
手術を勧めると言われました。
迷いはなかったので、やったぁー!手術受けれるー!って感じでした。
その後、看護婦さんから手術や術後の詳しい説明を聞きました。
術後の傷跡のこと、声の回復までの期間のこと、
また軽度の人ほど手術をして後悔したと言う人がいること。
それでも手術を受けますか?と聞かれました。
全く迷っていなかったので、正直そこまで考えてなかったなぁという事もありました。
でも自分が今まで悩んでいたことを説明していると涙が出そうになってきて
やっぱり、悩みを絶つには手術を受けるしかないんだと看護婦さんに言っていました。
ただ、回復までにはかなり時間がかかる事がわかったので、
手術は当時働いていた会社を退職してからにすることにしました。
もともと退職を考えていたところだったので、それがふんぎりとなりました。
その年の夏、退職の意向と病気の事を話し、
その年の秋に退職することが決まりました。
職場は静かなところだったから、
ふだん仕事をしている分にはほとんど支障はなくって、
病気の事を説明したとき上司は
『そういえば時々苦しそうな時があったね』
といった感じでした。
でもとても心配してくれて、『手術が終わったら、
しゃべれなくても帰ってきてよ』とまで言ってくれました。
退社の根本的な理由はそこではなかったので、もう戻るつもりはありません。
でも『あなたの人生だから』と、快く意向を尊重してくれてすごく心が軽くなりました。
涙ながらに応援してくれたことは、今も忘れません。
2010年10月15日、3年半働いた会社を退職しました。